WHAT'S NEW?

[毎月5日はVERTIGO(5)の日] 2.5入荷情報(Finback)

「毎月5日はVERTIGO(5)の日」ということで、新入荷のお知らせです!

今回は昨年飲んだ新規ブルワリーの中でもワタシ的にトップのインパクトだったNYのFinbackから4種セレクトしました。

月1回、しかもごく少量の入荷というスタイルなのでセレクトするビールもかなり吟味するような感じになってきております。みなさんにもきっと気に入ってもらえると思いますので、ぜひ飲んでみてください!

<Finbackのご紹介(インポーター資料より)>
ホップフォワードなビールはもちろんサワーエールやバレルエイジドスタウト、副原料を使用したクリエイティブなものまで幅広く醸造し国内外から絶大な人気を得ているニューヨーク都市部クイーンズの Finback Brewery。

2011年に創業し、Other Half、Grimm、Interboro、KCBC、Threes らと共にニューヨーク都市部のクラフトビール黄金期を築き上げた最重要ブルワリーの一つ。元々は建築士であった Basil Lee 氏とグラフィックデザイナー兼イラストレーターであった Kevin Stafford の 2 人によって立ち上げられた。2 人の共通の趣味であったホームブルーイングが高じて 2011 年にブルワリーとして開業。当初 Narwal という名前で登記したが、同年アメリカンクラフト最大手の一つ Sierra Nevada Brewing が同名のビールをリリースした事により権利問題に発展。またブルワリーの物件探しも暗礁に乗り上げており、立ち上げから 2 年たった 2013 年にようやくクイーンズのグレンデールという駅から徒歩 30分という辺鄙な土地に醸造所兼タップルームの物件を獲得。同時期にナガスクジラがクイーンズの海岸に打ち上げられるという事件が起こる。ブルワリーが辺鄙な場所に位置する事と八方塞がりだった自分たちの状況をそのクジラと重ね合わせ、Finback (ナガスクジラ)と命名。翌年 2014 年に晴れてファーストバッチのリリースに漕ぎつける。

元々アーティスティックなバックグラウンド持つ二人はビールの醸造はもちろん、ブルワリーロゴやラベルまで全て自らで行っていた。そのセンスもまた秀逸で既存のクラフトブルワリーのラベルと一線を画す高いデザイン性でより一層人目を引いた。その独創性に長けたビールと芸術性に優れたラベルで地元ニューヨークを中心にめきめきと頭角を現していく。そして人気も不動のものとなり、ブルックリンに第二のロケーションを計画していた矢先 2019 年、コロナ禍が起こり更にアメリカ全土で人種間の衝突が深刻な問題として浮き彫りになった。決して他人事ではないと深く受け止めた彼らは世界中のブルワリーに呼びかけ、Breathing : Conversations というプロジェクトを立ち上げる。多くの賛同を得たこちらはブルワリーで人種問題に関して話し合い、その対話の記録をラベルにプリントするというもの。50 余りものブルワリーがこの企画に参加し、多様性の重要さを訴えた。尚、人種の雇用に関しても高い関心を持つ彼らは多くの人種が働く職場となっている。そんな紆余曲折を経た後、2020 年 2 月にブルックリン、ゴーワヌスに第二のロケーションをオープン。こちらは小規模の実験的な醸造が出来る他、Invisible Force というコーヒーロースター、Halftone Spirits というジンに特化したディスティラリーも併設されており、ブルーパブというより様々飲料を製造できるアートスタジオの様な施設となっている。また、40 年間ロードアイランドにて中華料理屋を営んでいた Lee 氏の母親監修の基、餃子屋も施設内にオープン。両ロケーションでは通年通してアーティストによる展示が行われており常に感性を刺激する空間となっている。クリエイティビティや多様性が重視され、高品質のものを生み出し続けるという大都市におけるクラフトブルワリーの完成形の一つ、Finback Brewery を是非体感していただきたい。