
[毎月5日はVERTIGO(5)の日] 4.5入荷情報(One Drop)
「毎月5日はVERTIGO(5)の日」ということで、新入荷のお知らせです!
シドニー南部のボタニーにあるOne Drop BrewingのビールがVERTIGO AGEOに初登場!なんだかまた飲んだことがないブルワリーのビールを掘っていきたい気分になってまして、こちらのブルワリーのビールをセレクトしました。新世代実力派ブリュワリーの逸品をぜひお試しください。そのストーリーと情熱に触れて、味わい深い一杯を楽しんで貰えると嬉しいです!
今回のセレクトなんですが、現地でも評価の高いハイアルヘイジーを2種と、VERTIGO では久しぶりの登場のフルーツをたっぷり使ったサワーになります。オーストラリアはフルーツもたくさん作ってて、美味しそうですよね。ビールになったものをいただいちゃいましょう!
『Watta Egg Hazy NZ Double IPA』: 究極のNZホップ×オーツ麦、クリーミーなオレンジ色がそそります。
『Duck For Cover DDH Triple IPA』: Duckpond Brewingコラボ、新酵母×2倍ホップ、濃いオレンジ色で見るだけで喉が鳴る。
『Vibration Positive』: レゲエ愛溢れるDouble Fruited Sour、ブルーベリー×ジャボチカバ、そしてクリーミー。
『Eyes for Xmas』: クリスマス感漂うImperial Pastry Sour/Smoothie Sour、ラズベリー×洋梨×ホワイトチョコのニュアンス。
ということで、One Dropの詳しい情報もお届けしていきたいんですが、ヤシンスキさんという日本人が現地訪問をしたときの動画があったので紹介します。さらにインポーターさんからも分厚い紹介文をいただいているので、合わせて見ていただけたらと思います!
<One Drop Brewing Co.(ワンドロップ ブリューイング)>
設立:2019年
創業者:Clay Grant / Meg Grant
場所:ボタニー シドニー、オーストラリア ニューサウスウェールズ州
2019年、オーストラリア・シドニーの南部に位置するボタニーで、地域初のブリュワリーとして創業したOne Drop Brewing。まだ歴史は浅いが、既に高い評価と多くのゴールドメダルを獲得しており、ここ数年多くのブリュワリーがしのぎを削るシドニーのクラフトビールシーンにおいて、新世代の実力派ブリュワリーとして圧倒的な存在感を放つ。次々に生まれる新商品は目下クラフトビアギークの最大関心事となり、どこまでもホップの品質と香りのフレッシュさにこだわったIPA / Hazy IPAや、独自のルートで仕入れた高品質なフルーツを大量に使ったサワーに注目が集まっている。同時に、定番商品の安定した美味しさと伝統的な造りには地元のビール好きから厚い信頼が寄せられているのも彼らの特徴である。
中心人物は創業者夫婦のClayとMeg、そして彼らと運命を共にするヘッドブリュワーのNick。彼らがここに至るまでの行動力と信念は規格外のものであった。まず、ブリュワリーを創業したボタニーはシドニーの中心部からは外れて、遊ぶところのほとんどないいわゆる「何もない」地域。そのような地域にブリュワリー/タップルームを建設するのは無謀と思われていたが、ボタニーで生まれ育ったMegとキウイ(ニュージーランド人)のClayにとっては、チルアウトした雰囲気で、自分たちらしくコミュニティを形成して地域に貢献していくのは、ボタニーを置いて他にはなかった。「2019年に創業するブリュワリーの場所として、ポスタルコード(郵便番号)が「2019」のボタニーのほかは考えられない」と彼らは真剣に語る。
遡ること2015年、「自分たちの日々の生活を変えるべき」という考えで、住宅ローンと育ち盛りの3人の子供を抱えながらも夫婦は長年の仕事に見切りをつけて転職し、Clayは建築関係、Megは技術系の仕事でとにかく働いて自分たちが独立するための道を模索し始めた。そして、2016年にひょんなことから飲食の事業に関わり、ケータリングでシドニーのインナーウエストのBatch Brewingに赴いたとき、ようやく彼らの方向性が定まった。Batchが、タップルームに集う人々ともに生み出しているコミュニティの機能性に強い感銘を受け、「これこそがビールを愛する自分たちがやるべきこと」と感じたのである。その夜ClayはMegにボタニーにブリュワリーを造る計画を相談し、One Drop Brewingのストーリーが始まった。
ClayとMegは全財産を投資に回し、自宅をはじめとするすべて所有物を担保に入れ、ブリュワリーの建設に取り掛かる。Clayの地元ニュージーランドに有力なブリュワリー関係者の仲間がいたことは大きな助けとなり、他にもBatchを始め業界の多くの人々が辛抱強く彼らを助けたことで、彼らは方向性を誤ることなく、徐々にブリュワリー実現に向けて繋がっていった。しかし、ブリュワリー建設用地の確保には手間取って何度か大きな失敗もあり、暗礁に乗り上げるようなこともあった。
疲れ果てた彼らは、休養を兼ねてMegの両親のいるクロアチアを拠点に、ヨーロッパ各地を2か月間かけて巡ることにする。ブリュワリーを始めるための英気を養い、知識を身につけ、多くの収穫を得たその旅の最終日、彼らにとって大きな出会いが待っていた。Clayが単身立ち寄った、クロアチアの首都ザグレブのThe Garden Brewery。Clayは、そのビールのクオリティに感動し、現地のブリュワーと交流を深める。この出会いが後にOne Drop Brewingのビールづくりに大きな影響を与えることになる。
帰国後、ClayとMegはヨーロッパで学んだ知識と経験を生かし、One Drop Brewingのビールのレシピを練り上げる。彼らはクオリティを追求するために地元の食材を利用し、それぞれのビールに独自の個性を持たせることに成功。そして、2018年にOne Drop Brewingがオーストラリア・シドニーのボタニーにオープンする。オープン当初は小さなブリュワリーとして地元の人々に支持され、口コミで評判が広がる。
One Drop Brewingのビールは、早くも業界で評価され、オーストラリア国内や海外のビールコンペティションで受賞を果たす。その後、ブリュワリーは順調に成長を続け、地元や観光客からも愛されるようになる。One Drop Brewingは、タップルームで地域の人々が集まる場所を提供し、Batch Brewingから受け継いだコミュニティの機能性を引き継ぎ、さらに発展させていく。
One Drop Brewingが成功した理由の一つは、ClayとMegがビールづくりへの情熱と、地域の人々とのつながりを大切にしていたことだ。また、ヨーロッパ旅行で得た知識や経験、そして出会った人々との交流が、彼らのビールづくりに大きな影響を与えたことも成功の要因である。これからもClayとMegは、One Drop Brewingをさらなる高みへと導くため、日々努力を続けていくことだろう。